呪詛魔技師の闇

 

※「どうしても捻じ込ませたかった1行」のためだけに相当無茶なことをしているよ


※痛々しいスタート、途中からネタっぽくなり、Eさんの日記内容とリンクします


※あくまで個人の!妄想術書録!ということで、

  将来的な流れに食い込むほどの悪気はないです

 

 

懐かしい気持ちかもしれない。

時間の全てが愛おしく。それでいてひどく恐い。

寄せては退いて。短い周期でぐるぐると、何度もやってくるもの。

放っておけばこの感覚も、いずれまた周期とともに遠ざかってしまう。

それは、心のどこかで私が望むからか。


トツトツトツトツトツ… 


静かな音を立てて。



鍵盤を引っ張り出し、指を置いてみた。

 
――やはり鳴らなかった。


彼女、いや彼だろうか、

「この板」が物言わなくなったのは、いつからのことだろう。

呪詛専攻になってから? ――いいや、ずっともっと、前。

 
トツトツトツトツトツ…



浮かび上がる、ひとつの、欄干。

眼下には、水が流れている。

小さな、河だろう。

どこの?それは憶えていない。

こうしてじぃーっと水だけを見つめていると、

まるで動いていないはずの足場が、船のように動いている気になる。

ほんの数十秒間の記憶。

その人はひとり。周囲には誰もいない。

 


突如、嫌だ、という声が降りかかる。

大事な言葉を、記憶を、思い出を、忘れるのは嫌だ。それだけは嫌だ。

突風のように突き抜けた感情と共に、そこから弾き飛ばされた。

 


青かった故のことだろう。

それでいて、青かったからこそ救われたともいえる。

だからもし、再生が許されるのであれば。

少しでも人の役に立つような方法で――そう願っていた。

それなのに、なぜ。

こんなところで。

呪いなんかの研究を。

 


一体何が憎いというのか。

思い起こしてみても、特定的に憎いと思う人物の名や顔は挙がらない。

色々あったかもしれないが、それは全て一過性のものとして纏まりがついていた。

もし、今でも憎いと思う人間がいるとすれば――

"それは自分自身のみにすぎなかった。"

 

 

鍵盤を薄く持ち上げ、床に叩きつけてみた。ガツンと落ちる音だけ立て、相変わらず白い歯を見せるだけだ。壊れもしないところが、また憎たらしい。

お願い、何か応えて、頼むよ…

 

 

 

~こっちが現実ですよ奥さん~

・・・昨日koya先輩に、12ダースすなわち144個ものどやポーションを

プレゼントしてしまったおかげで、こちらはすっからかん、

再び大量生成する単調作業が、あまりにも長く繰り返されている。

まぁ数時間もそんなことが続けば、おかしなことを回想したり

…することもあるんじゃないですか。ないですか。

…いや、あれは、夢だったのかな。寝ているときの。


まぁ、いいんだ。おかげさまでようやく、30個まで生成できた。

渡した個数にすら追いついてないじゃないか。どういうことだよ…


もういい、疲れた。少しすふげ茶で休憩だ。

いや、ちょっとぶらぶらして、焼きunkでも買ってこようかしら。

 

 

~お外に行ったみたいですよ奥さん~

 

 

「…して、あるからして…」


? 


何か声が聞こえてくる。

まごころ売店の近くで、ユウク先輩が何故か独り演説を。

 

…のだ!だから田口さんにも必死の接触を試みるのだが、

あの調子だもの、あまり歓迎されないなァ。

…おや、これはしおねくん 今日も良い顔じゃァないか

あ、先輩おはようございません…

ええと、その節はどやポーションでお世話になりまして(黒

そんな、世話なんかした覚えはないよ。気にすることはない。

英知と強さと優しさとを兼ね備える、このゴリラ・ゴリラ・ゴリラ、

ユウク=ケダッシュに任せておけばよいのだポォオオオオゥ!

そそ、そうですねではありがたく…

これからもお言葉に甘えて…(どや☆スマッシュ(?

ウホ!そんな攻撃は、この強靭な肉体には痒くもならないな。

どんなどや顔にもな、良い味があるのだよ。忠告しておくが、

液体のラベルにはちゃんと目を通すべきであるよ。

成績優秀を謳われようが、油断するものではない。

ことによると――○%△&

そs、そうですよね…ごめんなさい…!

 


…あれ?
なんか穴に入りたい気分だったせいか、

焼きunkを買い忘れて売店を通り過ぎてしまったし!!

だ、だけどまた戻るのは気まずいな…

「今日も良い顔だ」などと2回も言われたら、さすがに泣きそうだ。


そういえば何故私は、このどや顔を嫌ってるのだろうか。

koya先輩のはなんとも思わない…というより、むしろ好意すら沸くのにな。

相手側もそこそこ、仲良くしてくれてるように思う。

たぶんどや顔そのものが悪というわけではないだろう。

そういえば先日こっそり読ませていただいたユウク先輩の書記に、

「しおねさんは誰かが入るための穴を作る」というような表現があったな。

それはとても心温まる、ありがたい解釈だった。

だけれど実際は。

ぽっかりと自身の底にも穴を作っているじゃあないか。

これは実際のところ、要らない穴だろうと思う。オケツだかボケツだか。

下された呪詛魔術専攻は、

むしろその穴と向き合うため、あるいは埋めるためのものではなかったか。

 

…いや、まぁいいか。つまらん痛々しい。よくわからないドゥフフwww

あんまりぐちぐちすると「痛いの痛いのFly Away」で、どっかに転送されてしまう。

焼きunkは、やっぱり食いたいから買って帰ろう。ヤケ食い用だ。


(※ のちの 黒衣/白衣ぱーちー で消費される)

 

 

~夜になりましたよ~


本日はとても楽しかった。悪い気分など吹っ飛んでしまったよ!

なんといってもエ=ミュウたんと妄想に花を咲かせたのだ。

黒衣の良さが、少しはわかっていただけたであろうか。

 

花を咲かせ…、…花??

花といえば…なんかあったっけ?

そういえば、なんか大事なことがあったっけかなぁ。なんだったか。

 

 

…。

 

…すっ周布華がァッ!?


ああっあアスラ先輩に…明日、げしげしされるのかなぁ

やばい、どうしよう!

そういえばどやポーションも30個しかできてなかったわぁ…

呪詛ポーションとか1個もないんだわぁ…

リンゴジュース?なにそれおいしい…



ぅうっ…あいきゃんふらいどちきん!!!?

 

 

 

テーーン!!!

ビクッ!!

な…何

なにあんたいきなり…鳴るのよ死んでたんじゃなかったの

アンタバカァ?朝言ってたこと忘れたの?

自分の発言には責任を持ちなさいな

人の役に立ちたいとかじゃなかったのォ?

それなのに何の準備もしてないのォ?

そんなんだからライムタンとも仲良くなれない

 

ピギャッ(おかしな音色

なんのことッ…!!

どう見ても一言余計じゃないっすか

ともかく、色んな意味で時間がないっぽいですね。

まぁいいや、明日は私も実習とやらに連れてってよ。

こんなきったねぇ室内に放置されて黄ばんでるのはたまんない

ほ、放置してたのは、あんたが鳴ってくれないからで…

…、

明日の実習、言うこと聞いてくれるの?

ン?それはあなた次第としか言えないね

ジャジャ、おやすみ。

おいコラまて…びしびしガタッ…
(無音)

…。

どうしたものか…

 

 

[→つづくのか?]