ぶおおおおｗｗｗ
魔法学園？の何かとか
てんてんpain 想いとエレメントとの関係性？？
※「P」の存在は一般大衆には知られていないという前提をもとに
※もちろんしおねさんのエレメントの解釈も間違っている（伏線）
※ユウク先輩がB経路から攻めていくので、こちらはC経路から切り込むのだ
あいきゃーーん・ふらいどちきーーーん！！
＼ドゴゴォッ／
騒音注意。
私は今日もテレポの練習をしている。
飛べない豚。
違う、そんな話じゃない。
エ＝ミュウ先輩が、ある日唐突に「おうちかえる」
という自己テレポ魔法を開発してしまったので、
もしかしたら私にもできるんかも！？と触発されて、
色々試してはいるのだが、これがなかなかうまくいかない。
どういうコツがあるのかとお伺いしたところ、
「飛びたい！って強く想えば飛べるんだよお！」
というようなお言葉が返って来た。
しかしながら、
私はいくら飛びたいと願いながら
あいきゃんーふらいどちきんを唱えても、
あるいは詠唱を改良しても、
一向に飛べる気配がなかった。
何度もテーブルから飛び降りたりの練習しているので、
おそらく下の階の住人はいたく迷惑していることだろう。
実際、棍棒を持って苦情を言いにこられたときは肝が冷えた。
今は、少しばかりおとなしくしている。（さっきのは何ですか
…とまぁ、「技師」としては
飛べないちゅうのは当たり前のことなのかもしれないが
今の私は、せいぜい魔具を扱うまでが限度なのだろうか。
何かの間違いで成績優秀とかいうことになっているが、
実のところは、エレメントがどうのこうのについても、
まだまだちんぷんかんぷんなのだ。焦りを覚えている。
もしかしたら、このちんぷんかんぷんな部分にこそ
色々と秘訣があったりするのかもしれないね。
少し真面目に研究しなければいけないのかもしれない。
キャラゲーも甚く楽しいのだが、さすがにそれだけではまずい。
そんなわけで、図書館をうろうろしてみた。
棚はまだ準備中が目立つ。研究段階の情報も多いのだろう。
とりあえず今のところ見て取れたのは、
エレメントの件はまだ確定的なものではなく、
大きく3つほどの仮説に分かれているということのようだ。
大雑把すぎる解釈で箇条書きをすると、大体以下のようになる。
１．エレメント独立説
火、水、土、風…などのエレメント単体で術に結びつくもの
２．エレメント化合説
火、水、土、風…などのエレメントを化学式のように結合することで術に結びつくもの
３．エレメント包括説
しかしこの書類は、情報が古いのか、
ページが敗れていたり字がかすれていたりで、よく読めなかった。
さらに図書館には、準備中と呼ぶにはいささか不自然な棚も見えた。
明らかに、最近まで何かしら詰まっていた痕跡がありながらも
中身はごっそり消えていたり、著者名が意図的に消されているような書記もある。
元来こういうことに無頓着な性格なので、特に気には留めなかったが
あの後、ものすごい形相で走り去るユウク先輩と廊下でぶつかった。
いつもならのんびりと演説を開始しそうな彼にしては珍しく、
謝辞だけを残して早々に駆け抜けていってしまった。
何か只事でもないことでもあったのだろうか。
あっ、そういえば、あのとき、メモを落としてたな。
あとで渡したほうがいいのか。
「とび出＿＿」 ※ 15日電波 早急に調査ウホホッ
って書いてあったけど、なんのことだかわからない。
いや、後半のほうは読める。彼の達筆メモだ。
ウホホは必要なのだろうか
ゴミかなと思って捨てようと思ったが、
なんかまずい気配がしたので、手帳に挟めておいたのだった。
いつも整理整頓がまずくて、失くし物も多い私としては
今思い出したのは幸運だった。さっそく渡しにいこう。
…その前にマミュウたんのところで、どやチップス買わなきゃ。
手土産手土産。（自分が食いたいだけだよ。
「いらっさい☆しおねたん、今日もきてくれてありがとます。
今日はどれにする？unk味のunk、おすすめなのだぅ♪」
あ、unk味unkか…それもいいなぁ。今日はちょっとピンク色ですね。
ところで、このunkって、何からできてるんです？
「ん～～？unkは、unkなのだぅ。ひみつだよ。
名前の由来は、unk＝now＝nからきてるのだう♪」
んん？unknown…かぁ。ふしぎな響きですね。
「そうよぉ！ほしい、って強く想ったら
にょっきり生えたり、お空から降ったりするんるん♪」
…これ、デジャヴか？どっかで聞いたことあるんだよなぁ…
…ああ。
エ＝ミュウ先輩の言葉だ。
強く想えば飛べるとか。
…だめだ、こんがらがってきた。
一般には、魔法とは
エレメントの何らかの作用により発生する、と考えられている？
「強く想う」とは、どういうことを指すのだ？
…てんてんpain。寮に帰る。ちょっとおうちかえる。寝る。
―――その後、彼女がメモを持ってユウク先輩の前に現れることはなかった