ある日のこと 初等部1年
こんにちは、僕は初等部1年生の○○といいます。
今日はお姉ちゃんが忘れて行ったどや焼きを届けるために、
上級生がたくさんいるフロアまで来ています。みなさん、
やっぱり振る舞いが立派な魔術師らしくて憧れちゃいます。
うーん、緊張するなぁ。
注:一部、アイコンに不適切なところがございますが、
これは彼がアイコンの用意されていないちょい役のため、
代替のアイコンで済ませているからです。
トコトコトコトコ……。 | |
あっ、とても人のよさそうな先輩がいる。 あの人に道を聞いてみよう! ……あ、あの、すみません! |
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あっ、あなたが持っているそれは まさしくどや焼きじゃないですか。ください!(どやっ) |
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えっ、ええぇえええええええ!!!!? あ、あの、その、駄目です! これはお姉ちゃんに届ける大事などや焼きなんです! |
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ドキドキぶっぽるぶっぽる(どやっ | |
(うわぁぁああんこの人怖いよぉぉ!! なぜ初対面の僕にいきなりどや焼きを要求してくるのでしょう! おまけに何故かすごいどや顔だよぉぉ怖いよぉぉおお!!) |
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Koya君、ダメじゃないか、下級生をいじめちゃあ。 かわいそうに、すっかり怯えているじゃないか。 |
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(た、助かった。何かとても優しそうなセリフが……!) | |
それにどや焼きなら僕ら、
飽きるほど手に入る予定があるじゃないか。(どやっ) |
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(って、えぇぇええええ!!!!? ゴ、ゴリラなんですけどぉぉお!!!!!!!!???) |
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*テフェフェー、ごめんなさい!(どやっ) | |
(この人、ゴリラに割と従順!!?) | |
ほら、君、大丈夫か? ちょっと放心しているみたいだが……。 |
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(ゴリラに心配されてる!!!?) | |
君、君、本当に大丈夫か? 僕の声が聞こえているか? もう心配ないよ、大丈夫だよ! ほら、焼きunkのメロン味をあげよう。 見た目はちょっとアレだが、なかなかいけるぞ。 |
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(ゴリラに気遣われてる!!!!?) | |
はっ! ええと、そのありがとうございました。 はい、メロン味、好きです。ありがとうございます! (……でもこれ、よく見たら食べかけだ。) |
・用語の説明
【テフェフェー】
全てが許される(※ただしKoya君に限る)
さすが上級生のフロアだ。 何が起こるかわからない。
いきなりカツアゲされた上に、ゴリラに助けられるとは……おや、あれは?
ぽぽょぽよぽよ♪ *あるくのはそれなりにたのしいな~♪ |
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あの人なら大丈夫かもしれない。 よし、あの人に道を聞いてみよう! あの、すみませーん!! |
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あー しょとーぶのこ だーたらりらら~~~ん♪ unkとunkでunkッk~~~♪ おいしいunkはソーダ味~~♪ *れーーんきーん たまたま せんさーどッ♪ |
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(……うわああん早くも失敗の気配!) | |
あ、それはメロン味だぁー メロン味もいいけど、 それからね、白衣はこの世の宝なの!!! |
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(もうダメです。僕はもう生きていく自信がありません。 う、うぇーん、ひっくぐずぐず……。) |
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わ、わわ 大丈夫!? そうだ キミにメガネ白衣を貸してあげよう!!! もう泣かなくても大丈夫だよ! ほーら似合う似合う、むぎゅー。メガネ白衣でみんな幸せだね! じゃーねー、気をつけてねー。 |
・用語の説明
【あるくのはそれなりにたのしいなー♪】
~はそれなりにたのしいなー♪ のかたちで使用する。
それなりに楽しい時につかう。
【れんきんたまじゅつ】
錬金魔術のことであり、決して金色をした二つの股間秘宝のことではない。
……ひっく、嵐のように去っていってしまった。
実はいい人だったのかもしれない。
この白衣とメガネ、どうしよう。……おや、あれは?
*おはようございません、おはようございません、と。 | |
あー! あの人は比較的まともそうに見えます! |
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おや、君は初等部の子だね、どうしたの。 道に迷っちゃったのかな。 |
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(……うう、僕は感動しました。普通ってすばらしい!) | |
(いや、待って、おかしい、この人、……うわぁぁあ よく見たらこの人もなぜかしらすっごいどや顔だぁぁあ! どうして! どうしてなの!! 上級生はみんなそうなの!?) |
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おや、その出で立ちは……。 はっはぁ、えみゅう。さんにやられたんだね。 大丈夫、もう安心だよ。私が正しい状態に直してあげるからね。 |
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えっ? | |
白き衣に差す一条の影。それは徐々に広がり行きて、 一面に漆黒の闇をもたらす。異世にまします黒衣の精よ、 吾に力を貸与え給え! 染色魔法!!!! ……どおおおやあああああフォーーーーsッス!!! |
【 しーーーーーん とかいう感じ 】
~~~ とかいう感じの形で使う。大体そんな感じ。
(魔法学校用語集 第一版より)
……ハァハァ、やっぱりできませんよね。 初めから分かっていました。 君、少し待っててね、今墨汁を持ってくるからね。 |
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(ぼっ、ぼぼぼ墨汁!!!? それを一体どうするの!!? 僕にかけるの!?) |
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大丈夫! 何も心配いらないから、待っててね! | |
(い、今のうちに逃げよう! なるべく遠くまで!!) |
・用語の説明
【おはようございません、おはようございません、と。】
朝早くないときの挨拶。
……ハァ、ハァ。
上級生のいるフロアがこんなに
恐ろしいところだとは知りませんでした。
僕、もうくじけてしまいそうです。
もうここがどこだかわかりません。
お姉ちゃんに届ける大事などや焼きも、
すっかり冷めてしまいました。
あ、ここ、風の塔○○○号……もしかして。
ああああ!! ここです、ここ、お姉ちゃんの部屋です!
無我夢中で走り回っているうちに、たどり着いてしまいました!
コンコンッ! ガタン!
お姉ちゃぁぁああああん!
怖かったよぉおおおおおおおお!
人のよさそうな先輩に道を聞こうとしたら、
すっごいどや顔でどや焼きを要求されるし、
助けが来たと思ったらゴリラだし、
そのゴリラも何故かどや顔だし、
次にあった人は何故か僕に白衣を着せるし、
その人も比較的どや顔だし、そのあと
ついにまともな優しい人を見つけたと思ったら、
やっぱりその人もどや顔だし、僕に墨汁をかけようとするし……、
……ひっく、うぇぇえええええん!!!
よしよし、怖かったねぇ。もう大丈夫だよ。 ところで、そのどや顔ってもしかして…… | |
こんな顔ではありませんでしたか。(どやっ) |
うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
……ガバッ。
ハァ、ハァ、ハァ。
ゆ、夢か……。
でも、この白衣は……?
うわああああああああああああああああああああああ!!!!
ある日のこと 改め
ある日のトラウマ ~完~