[E-005] 青月20日 すふげ山実習 ~その5~
・山頂付近
<エアキス・エピュウ班>
うっかり最短距離を来てしまいました。 もう少しゆっくり来たほうがよかったですね。 他の班はずっと後ろでしょう。 |
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ぽよぽよよ♪ 歩くのはやっぱりそれなりにたのしいな~ おはなさんこんにちは、ありがとうごじますなう! |
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ほらエピュウさん、本来の目的をお忘れでないでしょうね。 これでまたまごころ屋で美味しいすふげ茶が飲めるのですよ。どび☆ |
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すふげ茶はきらい! ねぇねぇ、カザワヴァもいつも言ってるけど、 そのどび☆ってなんなの? |
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みんなが幸せになる呪文です。どび☆ ほら、すふげもすぐそこですよ。と。…ん? |
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(……教祖様。教祖様はこれを知っていて、 私を遣わせたのですか。 私を捨て駒に? あるいは私なら平気だと? いずれにしても、一言下さってもよかったのではありませんか。) |
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エピュウさん、状況が変わりました。 ここは危険です。今すぐ退避しましょう。 |
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でもね、おはなさんが呼んでるの。 はやくこいって。行かなくちゃ。 |
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こらっ、いけません! そっちへ行っては!!!! すぐに戻ってください! |
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すふげェェェェエエエ!!!!!! | |
すふげかァッ!? | |
すふげェェェェエエエ!!!!!! |
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(……大人しいはずのすふげがここまで凶暴化するとは。 おそらく、ピュアミウムに反応している……!?) |
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れれれ? ぽよぽよぽよ~~~どうしたの? さびしいのかな。おりょりょ? |
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うわあもう、何自分から捕まってるんですかァァァア!!! くっ、私一人では抑えきれない……! |
(ドドドドドドド)
うおおおおおおおお腹筋13コ!! | |
コーヤ君、速いよ! さすがの僕も追いつけない! もう少しゆっくり走ってくれよ。 |
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待ちなさい! 私としたことがあんな下らない術に……。 | |
うわあぁぁぁん待ってくださぁぁああい!! | |
すふげェェェェエエエエ!!! | |
ユウクさん、見つけましたよすふげ! どやどやぶっぽるぶっぽる。 |
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ちょっと待ってコーヤくん、 確かにすふげだが、しかし、ありゃあ動いているぞ!!? あからさまにやばい! |
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まあ、きれいなお花ですこと。 | |
ユウクさん! それにあすらさん! やはりあなたたちが来ましたか。今、正直やばいです。 突然変異なのか、すふげが凶暴化しています。 今は実習どころじゃない。力を合わせましょう。 |
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どや焼き一年分は我々のものだドゥフフww!(どやっ) | |
コーヤくん、コーヤくん、 今は本当に競っている場合じゃないようだ。 全員で応戦するぞ! |
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エピュウさんが蔓に捕まっています。 なるべく彼女を傷つけないように戦いましょう。 |
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あああfけlはえぽがあぁj;ぁf! 縛られてるぅぅううあlレアl;pt;あ!! あふぁふふふあっふぁfぅああ!! |
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でも、なんか嬉しそうにしているな。 | |
そういう人です。アホなのです。 | |
あすらさん! 捕縛術をお願いします! やつの動きを封じましょう。 その間に私が蔓を斬り払います! |
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わかりました。 ゆーくさん、この間教えた結界術、覚えてますか。 捕縛術も要領は同じです。同時にかけますよ! |
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もちろん! あれから様々なものを縛って練習したので、 完璧であるぞ! |
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タイミングを合わせましょう。 私が合図します。距離15m……まだ届きません。 ……9……8…… |
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すふげェェェェエエエ!!!! | |
今だ! | |
究極連携奥義! (パーフェクト・シバリーヌ)!!! |
・『華麗なる緊縛二重奏(やさしく)』(パーフェクト・シバリーヌ)
あすらとゆうくの連携奥義。
魔力の紐で対象をきつく縛り、行動を封じる。
縛り方には様々なバリエーションがあるが、
大人の事情によりここで紹介することはできない。
!(縛 | |
!!(縛 | |
!!?(縛 | |
おのれらは何を縛られとんのじゃぁぁぁあ!!! なぜ飛び出して来たァァアァアア!!! |
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ああはじゃlふぁjあ;lk 縛られちゃったのぉぉぉあfじょぱじ!! ふあふうあっふうふぁ!! |
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食い込みが気持ちいい!! | |
うわぁぁあああ目隠しで 縛られてるぅぅぅううううう!!! |
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いや、でも何か嬉しそうだな。 | |
うふふ、いけないコたちですね。 | |
……終わった。もうだめだ。 もう、やつを止める手立てがない。 せめて、炎の魔術で焼き払うことができれば……。 |
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あ、あのう。 私、花火を持ってきてますけど……。 |
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しおねさん、荷物は厳選するように いつも言っているはずですが。 |
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だ、だって、みんなでできたら楽しいと思って。 | |
まて、花火だと!? しおねさん、コーヤくんに渡してくれ。 できればコーヤくんの鼻の穴に挿し込むのだ! |
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変わったプレイですね。 | |
う、動けませぇぇぇん。 | |
確かにそうだな。 その無駄に膨れた大量の荷物の中から 花火を掘り出すのも難儀か。 ここはユウク・ケダッシュに任せてもらおう。 |
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物体浮遊呪文、『ウィン○ーデo○ムレヴィ○ーサ』!!( ピヨピヨ | |
ちょっとユウクさん! そういう著作権的に危ない呪文は控えてください!(しろめ |
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おお、花火が宙を舞っている! | |
(プスップスッ(鼻)) | |
ノリノリだぜー。 | |
さあ、コーヤくん、舞台は整った。 みんなの度肝を抜いてやれ。これが本当の花火だ! |
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うおおおおお 秘技! 『エキセントリック・ノーズ・エクスプロージョン』! |
・『エキセントリック・ノーズ・エクスプロージョン』
コーヤ君が花火を使用することにより可能になる一子相伝隠し技。
鼻に詰めた花火にコーヤ君の魔力を乗せて発火する。
炎系最上級の威力を誇る。乾燥した気候で効果大。
すふげェェェェエエエ!!!!(炎) | |
効いている! | |
スチャッ(着地 | |
ぽよんっ(着陸 | |
ドスッ(転倒 | |
すふ……げェ………ぷすぷす……ボガーン(爆発) | |
……やったのか? | |
そのようですね。 | |
ぶっぽるぶっぽる。 | |
じたばたじたばた(起きられない) | |
……危なかった。 | |
(おはなさん、苦しかったみたい。 助けてあげられたのかな。) |
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あ。 | |
おお。 | |
なるほど。 | |
わぁああ。 | |
これは。 | |
どやっ。 | |
綺麗ですね。花火、持ってきてよかったですね。 | |
降り注ぐ火の粉が、雪景色に輝いて。 | |
きらきらはなびー! はなはなびよるるんぱっぱ!! |
よし、いいものも見られたし、帰ろうか! | |
ちょっと待ってください! 実習はどうなるんです。 すふげを持ち帰らないと。 |
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そうは言っても全部焼き払ってしまいましたからねぇ。 | |
ほらほらコーヤくんも、いつまでそうして……ん? もしかして、その、コーヤくん。 その設問に挟まっているものは……。 |
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いやいや、つまり、普段挟まっているものとは別に、 もう一つ、何か挟まっているな。 |
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(一同)
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じーっ(コーヤ君の設問を見つめながら |
あぁぁあ!! | |
こ、これはっ! | |
もしかして | |
まさか | |
この感じ |
すふげかァッ!? |
テフェフェー。 |
すふげ山実習・完
(ふむ、思ったよりピュアミウムの成長が早い。 この分だと……そろそろもしれんな。) |